最大体長：33ｍ
史上最大の動物。青みがかった灰色の体に明色または暗色の斑点がある。体のかなり後ろについている極端に小さい背びれと、短くて先の尖った胸びれが特徴。
世界の水深80～3700mの海洋のすべてに分布している。

最大体長：27ｍ
鯨類で2番目に大きな種だが、ほっそりとした体つきをしている。一般に、頭と胴前部の体色が左右非対称で、右側が明るい灰色をしている。くちばしは細く、350～400本のひげ板が左右の上あごにそれぞれ生えている。
赤道域から極圏まで、世界中に分布している。

最大体長：18ｍ
大きさのわりに細くひきしまった体をしていることから「もっとも美しいクジラ」ともいわれる。直立した背びれが鎌型で大きく、口先から4分の3の位置にあるのが特徴。頭部は狭いV字形で、高く盛り上がった稜線が1本ある。
北インド洋を除く、すべての大洋に分布している。

最大体長：15.5ｍ
体つきはほっそりしている。背と胸びれのまわりは暗い灰色、腹は明色をしている。頭部には口先から噴気孔にかけて3本の稜線が走っているのが特徴。
世界中の温帯と熱帯の沿岸および沖合に分布している。おもに北緯40度から南緯40度のあいだの海域で見られる。

最大体長：データ不足
かつてイワシクジラやニタリクジラと同一種と考えられていたが、ニタリクジラとイワシクジラが別種とされた際にニタリクジラの別種とされた。後に、ニタリクジラとは頭骨にいくつかの違いがみられたため、カツオクジラはニタリクジラから分けられることとなった。
一般にはニタリクジラよりも比較的沿岸性であり、単一海域に定住する個体群も多数存在するといわれているが、情報が少なく分布状況はまだよくわかっていない。

最大体長：11ｍ
最近、新種として認められたクジラ。ニタリクジラとまちがわれやすいが、ニタリクジラには3本ある頭部の稜線がツノシマクジラには１本しかない。頭部の体色が左右非対称で、右側は白く、左側は灰色がかった黒であることが特徴。背びれはフック型をしている。
分布域はこれまでの目撃情報や標本に基づくもので、はっきりとはわかっていない。

最大体長：10.7ｍ
ナガスクジラ科の最小種で、ナガスクジラの3分の1ほどの大きさ。ひきしまった小さな体や、するどくとがった頭、胸びれにある白い帯状の模様が特徴。
世界中の外洋や湾の沿岸域、大陸棚、島の周囲などに分布している。

最大体長：10ｍ
ナガスクジラ科の中では小さく、体長が10mをこえることはまずない。体色は背が濃い灰色または黒、腹はほぼ真っ白をしている。体の側面にある、明るい灰色の波形模様が特徴。
赤道域から南極圏にかけて分布している。

最大体長：16ｍ
大きく、がっしりした体つき。きわめて長い胸びれと、低くて小さいこぶのような背びれが特徴。頭と下あご、さらに胸びれ前側の縁に沿って「こぶ」があり、でこぼこしている。
世界中のすべての大洋に分布している。

最大体長：15ｍ
大きくがっしりとした体つき。頭部は細く、上から見ると三角形をしている。尾に沿ってこぶ状の隆起が並ぶ。暗い灰色の体全体に白やオレンジの斑点があるのが特徴。
北太平洋の水深の浅い沿岸域でおもに見られる。

最大体長：6.5ｍ
ヒゲクジラ類で最小種。体色は、背は暗い灰色で腹は明るい灰色をしている。体の後ろのほうについた小さな背びれと、弧を描いた口が特徴。体の後方に小さな背びれがある。
南極圏周辺の温暖な海域に分布し、生きた個体が観察されることはめったにない。

最大体長：20ｍ
セミクジラに似ているが、もっとがっしりしていて重い。頭がとても大きく、頭頂部にでっぱりがある。口のラインは大きな弧を描いていて、下あごの先が白いのが特徴。背びれはない。
北極圏でのみ発見される。

最大体長：18ｍ
ずんぐりとしたなめらかで黒い体をしている。背びれがなく、胸びれは四角い。口のラインは大きな弧を描いていて、頭に不規則な白っぽい斑点があるのが特徴。目や下あご、頭部には「カロシティ」と呼ばれるこぶ状の隆起がみられる。
オホーツク海とその周辺、ベーリング海の東南部、アラスカ湾でのみ見られる。

最大体長：18ｍ
ずんぐりとした体つきで、背中は広くてなめらか。背びれはない。口のラインは大きな弧を描いており、四角い胸びれと頭にある白っぽい斑点が特徴。セミクジラ、ミナミセミクジラによく似ている。
おもにフロリダ州からカナダ頭部の大陸棚の海域で見られる。

最大体長：18ｍ
ずんぐりとしたなめらかで黒い体。口のラインは大きな弧を描いており、四角い胸びれと頭にある白っぽいこぶが特徴。セミクジラ、タイセイヨウセミクジラによく似ている。
南半球全域に分布している。